向上心の足跡

子育てエンジニア的つぶやき集

子育てエンジニアと子供を巻き込んだ英語学習、我が家ではめちゃめちゃいい感じにワークしているぞという話

子育てエンジニア Advent Calendar 2022 - Adventar 4日目の記事として書きました。他の子育てエンジニアの皆さんの投稿も読めるので是非見てみて下さい☺

エンジニアと英語、エンジニアと子育てと技術学習

エンジニア、英語力も伸ばしたいなーという時期ないですか?私は今まさにそうです。

今年の夏、急に人生初の海外のチームとやり取りする仕事の機会をいただき、時差の壁、言語の壁、文化の壁などなど、色々感じつつ日々取り組んでいます。
そうでなくても、海外カンファレンスで登壇するだとか、登壇まではしないにしてもポスターセッションをする、質問をする、カンファレンスを視聴する…なににつけても英語もっとできればなーと思う機会はこれまで多くあったわけです。

一方、エンジニアとしてのプログラミングやインフラの知識など、一言で「技術力」とくくってしまうにはあまりにも広いですが、そこらへんの経験や知識も底上げしていかねばと書籍を買ったり(読むとは言っていない)、PodCastを聞いてみたり、簡単なハンズオンをやってみたり。隙間時間をちまちま活用しつつ進めてみてはいますが、いかんせん時間がない。隙間時間って言ったってちょこちょこしかできないから、何も身についていない気がして焦りが募るばかり。子育てエンジニア勢の1000%が感じてる(当社調べ)やつです、しらんけど。

私個人としては、子供との時間もめっちゃ大切にしたい。子供を生かし育てていくだけではなく、共に何かを楽しむ時間を持ちたい。特に今はまだ2人とも未就学児なので、できるだけ同じ時間を共有したい。
しかし同時に、仕事以外の時間で自分が何も成長している気がしない。でも睡眠時間を削ると仕事の効率も落ちるし子供へのあたりも強くなりがち。(夫へのあたりは言わずもがな…)

  • エンジニア、英語もできるようになりたい
  • 子育てエンジニア、自分のスキルアップのための時間がない
  • 子育てエンジニア、自分のスキルアップも大事だけど、子供との時間も大切にしたい

きっかけは子供への英語絵本読み聞かせ

そんな中、今年(正確には去年)から新たに始めた子供との習慣が、英語絵本の読み聞かせ。きっかけは家族でイギリスに1年住んだことと、長女がそこでローカルの小学校に通い始め、宿題が "おうちの人に一日一冊絵本を読んでもらう" だったこと。ちなみに絵本は毎日学校から借りてきます。イギリスでは4歳の9月から小学生なので、日本で言う年中さんくらい。自力で文字を読める子は少なく、親に読んでもらうところからのスタートでした1。 最初は、幼児向けの絵本の中に知らない単語がたくさん出てくることや、トーマスやピーターラビットの絵本の文字の多さ・言い回しの難しさに驚きつつ、しかし借りてくる本は一冊なので「難しいから他の本を読もうか」というわけにもいかず。親のほうも徐々に英語絵本の音読に慣れていきました。

長女が5歳半になったころから、宿題に「自分で読む本」が追加されました。と言ってもめっちゃ簡単な "dig" とか "hot" とか、3文字の読みやすい単語でなるべく構成された7~8ページの本です。ひととおりフォニックス(phonics)の読み方を勉強したことや、毎日の絵本の読み聞かせが功を奏したのか、なんか、、、読めてる!
このあたりから、日本に帰っても英語絵本の読み聞かせ & 子供が英語の本を自分で読む習慣をつけようと、近所のリサイクルショップで英語の本を買い集めるようになりました。この話はこっちで。

life.kusuwada.com

帰国しても就寝前の "Story Time" の習慣は続いており、日本語・英語の絵本をごちゃまぜで読んでいます。長女は自分で読む本も。

  • 英語絵本の読み聞かせ、大人にとっても割と難しい…
  • 子供に読み聞かせるためには、飽きさせないように、興味を持ってもらうように、と工夫して読むので修行になる
  • やってるうちに楽しくなってきて英語の絵本を買い漁る

子供の知育のつもりが親がスキルアップしてた

ここで帰国後、復職した自分に冒頭でも触れましたが、仕事で英語を使う機会が訪れました。イギリスに住んでいたとはいえ、あまり英語をたくさん話してきた&上達したとは言えない私。慌ててオンライン英会話を始めました。

そこで、色々なタイプの授業を受けて気づいたのが、音読が得意になっている…!決して発音が良くなったりしているわけではないと思うのですが、文章を音読するときの区切り方、パッと見て単語を認識する力が付いてるなと実感しました。あと、わからない単語も適当に読み進む力とか…(子どもたちも、親がつっかえつっかえ読んでると飽きちゃうので、知らない単語が出てきても雰囲気で読んでスルーしてます)。先生方も、やたらと音読「は」褒めてくれます😅 TOEICのテストでも、全体的な点数が劇的に伸びているわけではなかったのですが、全然時間が足りなかったReadingが、ギリギリ解き終わるペースで読めるように。

これまで子供の英語力向上・維持のため、と考えてやってきた読み聞かせが、こんなに自分にも影響があったとは。

イギリス渡航前までも家でディズニー英語をやっていて、DVDを見せたりCDを聞いたりはしていたのですが、DWE的方針(親が英語を話せなくても子供の身につく、とかネイティブの発音が身につく、など)もあって読み聞かせはほとんどしていませんでした。教材的にも親が読み聞かせのパートなかったし。
もともと夫のイギリス赴任が決まるまで、子供の英語教育を全くやっていなかった我々(ディズニー英語は赴任の話が出てきてからはじめました)。予想もしていなかった効果に驚いたのでした。

  • 親の音読・Readingスキルが上がってる!

日本訛りの親の英語絵本読み聞かせはあり?

上記でも触れたように、日本の子ども、特に幼児に対する英語教育には様々な意見があります。そもそも母国語がしっかり定着するまで始めるべきではないとか、日本語アクセントが強い親が無理して教えるべきではないとか。日本で英語を学んだだけの親が、英語絵本を読み聞かせすることに関しては、特に後者の理由で良くないという話もよく聞きます。

今回一年ぽっちですが渡英してみて、周りにネイティブスピーカーがあまりいなかったこと(移民の多い区域だった)、ネイティブスピーカーでも米国と英国・オーストラリアでは全然発音が違って、ネイティブ=正しい、みたいな世界って実は勝手に思い込んでいただけでは?という気持ちが強くなりました。仕事をする上でも、発音には多少母国語感があっても、話す内容や文法・組み立てがしっかりしていることのほうが大事だと色んな人と話してみて実感しました。子どもたちが大人になる頃には、世界がどういう価値観になっているかわからないし、誰もが聞きやすい英語が喋れるに越したことはないけど。

少なくとも世界にはいろんな訛りの英語を喋っている人がいて、自分が思ってるほど誰も気にしてないかもしれん、という気づきがありました。「まぁ日本語訛りだとは思うけど、何言っているかはわかるよ」って言われるケースも多々。前から色んな人が言ってるのは認識してたのですが、この1~2年でより実感として持つようになりました。
だから、曲がりなりにも世界の方たちと何らかのコミュニケーションが取れているレベルの英語であれば、親の訛りは気にせず読み聞かせしちゃっていいのでは。というのが最近の考えです。
大昔、実際に英語話者と話したことがある英語の先生が日本にいなかった頃、今のように英語の動画や音声コンテンツにアクセスができず、教科書にふってあるカタカナ読みを信じて発音していた頃と比べれば、幼児の親世代の英語の発音は劇的に進化しているはず。

とはいえ、親からのインプットだけではなくネイティブスピーカーの英語もちゃんと聞かせたいと言うのはもちろんあります。「ジャパニーズイングリッシュなら聞き取れる」では困るし、より世界で広く認知されやすい発音に近づいてほしいので。なので、音声インプットは動画・音声コンテンツからのインプットにお任せしつつ、親子のコミュニケーション(+親の英語力向上)も兼ねて英語絵本の読み聞かせ、という二本立てが今の私達家族の最適解かなと思っています。

  • 個人的にはあり!世界にはいろんな訛りの英語で溢れている!
  • 動画・CDからネイティブの発音をインプットしつつ、読み聞かせは親がするのが今の自分達の最適解

英語の絵本読み聞かせ、嫌がるんですけど…

長女が英語を始めたのは3歳からでした。その時も簡単な英語の絵本はいくつか持っていたのですが、やはり内容がわからなくてつまらないようで、英語の絵本はそんなに興味を持って聞いてもらえなかった記憶があります。一方、当時0歳、1歳だった次女は日本語も英語も区別なかったので両方の絵本を取り入れやすかったなーと。絵本を聞いているかも微妙な年齢ですが、特に歌系の絵本(歌詞が本に書いてあるやつ)は、歌いながら本をめくる感じで小さいうちから取り入れやすかったです。当時3歳長女も、歌は楽しいのか覚えるのも早いし、何度も同じ本をめくりながら一緒に歌っていました。

しばらくは教材の動画・CDを中心にインプットを続け、「私ちょっと英語話せるかもしれん」と長女に自身がついてきた頃、今度はかなり赤ちゃんの本を読み聞かせし始めました。(次女に読み聞かせてる体で長女が寄ってくる感じ)。なんだかちょっと気になっている様子。。。
ちょっと遅めのスタートでしたが、ここから徐々にレベルを上げていき、イギリスの学校で(親じゃない人から)の英語絵本読み聞かせ体験を経て、英語の絵本を読んでもらうのが当たり前の雰囲気の土台ができた気がします。

一度土台ができてしまうと、読み聞かせしてほしいなーと自分から本も持ってくるようになるし、親も「寝る前のコミュニケーションタイム」と思えば忘れにくく続けやすい。嫌がるのを無理やり続ける(続けてもらう)のではなく、英語絵本読み聞かせに関しては動画などで十分英語に親しんで理解できるようになるまで待ってから始めるのも一つの手だなと思いました。

私達の体験からですと、長女・次女とやってみて、やはり日本語がバリバリ喋れるようになってからだと英語の世界の参入障壁が高くなってしまうので、0歳、1歳あたりから耳に入れつつ、1歳半くらいから英語絵本の習慣をつけていくのが一番取り入れやすかったかなーと思います。まだお子さんが小さい場合は是非!

といったものの、子供はそれぞれ違う人。個人差も大きいし、家庭の状況も皆違うので、どういうスタイルがその家庭・子供のベストかはやってみないとわからないなーと思います。うちも渡英がなければ状況は全く変わっていたと思います(そもそも英語学習始めてなかったかも)。一つの例としてご参考になれば幸いです。

  • 日本語話せるようになってから英語絵本読み聞かせはなかなか障壁高かった
  • 英語動画(歌やアニメなど)・CDで英語への抵抗をなくす & ある程度わかるようになってから読み聞かせを始めるのも有り
  • 我が家では次女パターン(0,1歳から英語絵本を読み聞かせる)がすんなり入れてやりやすかった

まとめ

色々書きましたが、一番言いたかったことは

英語絵本の読み聞かせで、子供と一緒に英語力を伸ばしていくのは、子育てエンジニアに超おすすめ!

ってこと。
日々仕事と家事育児に追われて自分のスキルアップの時間取れないな〜、、、という悩みが多い中、これなら育児しながら&子供と楽しみながら、自分のスキルアップにもなる!!
英語絵本の読み聞かせ環境を整えるまでがちょっと大変っちゃ大変なのですが、一度土台ができてしまうと、こんなに楽しくて、子供とも触れ合えて、自分のためにもなっちゃう時間なんて素晴らしすぎる!!!になっています。

子どももそれぞれ、親もそれぞれ、皆に100%馴染むやりかたかはわかりませんが、一つの案としてお役に立てれば幸いです。Let's enjoy!!!!


(我が家の今シーズンのWinter&Christmas仕様の本棚)

ちなみに、日本の図書館にも英語絵本結構あったりするので、まずは図書館で借りてみるのも有りだと思います!

[PR] 最近始めたオンライン英会話の招待コード、貼っておきまーす。

nativecamp.net


  1. お子さんが字を読める割合は住んでいる地域によってもだいぶ違いそう。