2021年6月から1年間イギリスに住むことになり、その間子どもたちを学校や保育園に通わせることにしました。
通い始めて約4ヶ月経過。だいぶ落ち着いてきて、事前に準備しておいて良かったことや、これやっとけばよかったなーと言うのが見えてきたので、残しておきたいと思います。
子供・親による、国や地域による、学年による、など個人差環境差の激しいものなので「これをやっておけば大丈夫」というものでは全然ないし、「何も準備していないとうまく行かない」というものでもないです。何かしておいたら良いことないかなー?と悩んでる人に、ほんの一部でも何かの参考になれば幸いです。
大筋はこのtweetと同じ。
長女氏4歳、現地(イギリス)の小学校に通い始めて数日経過🏫。小学校と聞いてビビってたけど、4歳児らしく日本の保育園や幼稚園と同じでほぼ遊びらしい。長女は極度の人見知りなので馴染めないんじゃないかとめちゃめちゃ心配していたのですが、予想外に打ち解けている様子。ちょっとダラダラと分析→
— kusuwada (@kusuwada) 2021年9月23日
より深掘って書いてみました…が、例によってめちゃ長くなってしまったので、目次つけておきます。(もう目次だけでいいじゃん)
はじめに
始める前に私達の状況のサマリ。
- 海外赴任の話が出始めたのが渡英2年前、当時長女2歳後半 & 次女産まれそう
- 渡英時、長女4歳、次女2歳
- 学校生活の期間: 約10ヶ月
- 英国滞在中、夫は日中お仕事、私は専業主婦の予定
- 地方なので、近くに日本人学校・幼稚園は無い
- 同じ町に知り合いの日本人ほぼなし
- 日本だと未就学期間なので、学力は気にしない
なぜこれを書こうと思ったかというと、自分が長女の海外生活@集団生活(小学校or保育園)のために何を準備したら良いか結構悩んだからです。やったこと、役に立ったことを残しておくことで、同じような状況の誰かの参考になるかもな、という気持ち。
2年前、夫が「1~2年くらい海外行くかも」という話を持って帰ってきました。一緒についていくのか、自分の仕事をどうするかあたりをその辺から議論し始めたのですが、折角の機会だし家族全員でついていく方向で考えようということに。
そこからコロナ禍に突入、一旦話が白紙に戻ったり、他の伝手でアフリカに行き先が変更になりそうになったり、色々ありましたが2021年の6月に渡英することが決まりました。
この間、私の兄弟が3歳1歳の娘たちを連れて北欧に赴任しており、その子達が保育園に馴染むのにめちゃめちゃ苦労したという話を聞いたり(最初の1ヶ月はずっと泣いていたとか)、@fushiroyama さんの記事を拝読して長女さんの性格や状況がうちの長女と重なって見えたりして、海外に行ったとて娘たち(特に長女)が保育園に馴染めるのか正直めっちゃ心配になりました。
とは言えせっかく海外に行くなら、私達以外の現地の人と交流して欲しい、英語圏ならあわよくばエイゴチョットワカルになって欲しいという思いはあり、保育園には週2~3くらいでいいので通わせようと思っていました。そして、親の都合で海外生活に付き合わせようとしているのだから、せめて今から何かできることはないかと夫と相談したりネットで検索したりしていました。
行ってみればなんとかなるっしょ、派の夫と、直接姪っ子たちの話を聞いたり記事を読んだりして心配だー!な私。他の子供を連れての海外生活経験のある人からは「なんとかなるよ」的な反応をいただくことが多く、自分が考えすぎなのか?と思うこともありましたが、とにかく出来ることはやっておこうと心を決めたのでした。準備しておいて悪いことはないだろうし。
イギリスの小学校の制度
ここで、急ですが全然知らなかったイギリスの小学校の制度について。
コロナ禍で出発が一年くらい遅れたとは言え、当初は二人とも保育園に通うことになるかなと思っていました。保育料は日本と比べるとイギリスの地方とは言えべらぼうに高く、しかも私はワーキングビザではないので働けず、よってもってイギリスの制度にある共働き家庭に出る補助もなし。ダブルインカムもなし。9:00~15:00で週5預かってもらって一人一月10~11万円(うちの地域でかなり安い方)。二人だと20万円超える〜!!
いくら1年間だけだからとは言え、夫の会社から補助が出るわけでもなし、毎月20万円を10ヶ月払い続ける体力はなく、週2~3ずつにしようかな、などと考えていました。
が、なんと!
イギリスでは4歳の9月から小学校の「Reception」と呼ばれる学年になり、小学校に通い出すんですね。生まれ月(4~8月生まれ)によっては日本の年少さん!しかも低学年のうちは給食費も無料1。週何回行こうかとかじゃなくて、全員原則週5で登校でした。
ちなみに時間は 8:55 ~ 14:55 (学校によって多少違う)、低学年のうちは必ず保護者が学校まで送り迎えすること、となっています。放課後はAfterSchool、いわゆる課外活動がいくつかあるようですが、コロナの影響でしばらくお休みが続いています。2
通う小学校は、自分が通えそうだと思ったところを見学に行って、市のサイトから申し込みフォームで申し込みます3。日本より公立校の自由度高めですね。
そんなこんなでお金の心配が一つ減り、長女に関しては週に何回通うかという選択もしなくて良くなったのでした。
ちなみに、Receptionクラスでは Phonics というメソッドに沿って単語の読み書きを始める他、簡単な算数(カウントしたり10までの足し算引き算)、時間の概念や物の重さ・長さの概念をやったりします。とは言え大半の時間は遊んだり工作をしたり歌ったりと日本の保育園や幼稚園と同じような内容でした。
やっておいて良かったこと
実際意識してやっていたことと、結果的に良かったことを混ぜて書いていますが、事前に親が何かできそうな部分を取り出してみました。
うまく行かなかった・難航した体験を聞く
実は、私も夫も最初は「ま、行ったらなんとかなるじゃろ。子供は適応能力高いっていうし」って思ってました。実際夫も3歳の時アメリカに家族で住んだらしいのですが、すっと馴染んでうまくやってたらしい(本人は覚えていない)です。
そこに前述の通り、姪っ子たちの苦労した話を親たちから聞き、すぐに慣れるのが難しい子もいることを知りました。一ヶ月は保育園に行きたくないと毎朝泣き、その後数ヶ月くらいはテレビ電話してても「保育園の話はNG」の状態でした。私達から見れば姪っ子はうちの長女よりも社交的でマイペース、環境の変化にも強いイメージだったので意外でした。
更に @fushiroyama さんの記事 を読んで衝撃を受けました。ここまで赤裸々に書くのはかなり勇気のいることだと思いますが、少なくとも私達にはめちゃめちゃ響きました。意外とすんなり馴染むかもしれない、何も心配することは無かったねー、という結果になるかもしれないけれど、これを読んだのがきっかけで事前にできることはやっておきたいと思うようになりました。考えるきっかけをくれたこの二家族には陰ながらめちゃくちゃ感謝しています。
ちなみに姪っ子たちはそのまま2年間滞在したのですが、半年くらいで慣れ、お友達も出来、海外での生活は今では良い思い出として残っているみたいです。話してみると、今では子どもたちより親のほうがその時のことを強烈に覚えてみるみたい。
現地の日本人コミュニティに参加して情報を得る
当初は、一年間だけの滞在だし、SNSでよく炎上してるのを見て駐在妻コミュニティ大変そう…というのもあって、現地での日本人コミュニティにはあまり興味がありませんでした。
が、いざ小学校や保育園選びとなると伝手もなく、口コミもどれをどれほど信じてよいのかわからず、現地に住んでいた知人(英国人)も微妙に離れた地域で細かい小学校や保育園の評判はわからず。もう一番近い所見学して良さそうだったらそこにするかー!と一番近くて通いやすそうなところに一旦申し込みました。
が、その後毎日のように近くの公園で遊んでいると、何やら日本語らしき言語を話しているママさん達を発見。話しかけてみるととても気さくな方たちで、色々お得なスーパーとか美味しいお店とか教えてもらいました。子どもたちも長女と同じか1歳上くらいの子が多く、小学校の様子も教えてもらってとても良かった。
ちなみにこの町には大きな日系企業はなく、駐在で来る人は皆無らしい。ここで出会ったコミュニティの方たちは皆奥さんが日本人、旦那さんが英国人ないしヨーロッパ系で、もう何年もこの町に住んでいる方ばかりでした。子どもたちはハーフなので私には他の子供達と全く見分けがつかず、最初はどれが日系ハーフの子なのかを把握するのが難しかったのを覚えています。子供同士は英語でしゃべるのでなおさら…。ただ、噂に聞いていた駐在妻序列みたいなのは全然なく、とても気楽でオープンな関係を保てていてありがたいです。
その後何度か話すうちに、申し込んだ小学校があまり日本人の感覚には合わなさそうだという話が浮上。実際過去に転校した子もいたらしい4。 更に、長女と同じ学年の日系の子がいて、その子の通う学校は一学年一クラス。他の学年にも日系の子が人学年一人ずつくらいいるよという話を聞き、そりゃ心強いと一度決まりかかっていた小学校を変更しました。変更がギリギリすぎて最初の頃は名簿に娘の名前がなかったり、お知らせがうちだけ届いてなかったりしたけど、同じクラスになった日系のご家庭のおかげでなんとかなった。
実際日本語で情報交換が出来る人がいるというのはとても心強く、日本の知り合いとばかりつるんでいてはせっかく海外に行ったのにもったいないのでは?と思っていた過去の自分に、今めっちゃお世話になっているのを伝えてあげたい。特に子供関連の情報は本当に為になっています。
ちなみに、日本にいるときからコミュニティを探してはいて、Facebookやウェブサイトで主要なコミュニティを見つけてはいました。いきなりそのコミュニティに連絡をとってみるのもありだったかもしれません。大きめのコミュニティだと活動参加費が必要だったり運営メンバーに誘われたりと面倒なことも多いかもしれませんが、たくさん情報は入ってきたかなと思います。
日本で英語に触れておく
どこかわからないけれど海外に行くかも、という話が出たのが長女2歳後半、次女が生まれる頃。それまで英語教育は全くしておらず、必要性も感じていませんでした。が、姪っ子の話を聞いたり、ショッピングモールで DWE(Disney World English) の勧誘を受けたり(チョロい)したこともあり、何か始めてみようかなと思うに至りました。
詳しくは下記の記事に書いていますが、結局そのままDWEを始め、YouTubeで英語の歌やアニメを私が料理をしている時間を中心に見せていました。
DWEでは週に一回先生に電話して、歌を歌ってもらったり英語で受け答えをするプログラムも用意されており(5分程度ですが)、ここで簡単な挨拶くらいは理解して話せるようになっていました。今思えばこのすごく少ないアウトプットも「英語に触れておく」という経験としては良かったのかなと思います。
中古市場が活発(かつ新品未使用、ほぼ使っていない)なことからも、DWEは続けづらくて初期投資が高すぎるという声もよく聞きますが、少なくともうちではテレビの代わりに流しておくくらいの使い方+週1回5分の電話、くらいの使い方で英語にかなり馴染めた気がします。もともとそこまで期待はしていなかったのですが、夫は最近良く「DWEやって英語に馴染んでたの、子どもたちにとってすごく良かったね」と頻繁にしみじみ言っています。
※ 上記記事でも紹介した SuperSimpleSong とか英語ネイティヴの子どもが見るYouTube番組のほうが、保育園や学校で歌う歌が入っているという点で良かったです。ただ、DWEは歌だけじゃなくて日常会話の練習もしてくれる & 英語が母国じゃない子どもに合ったプログラムなので、両方やっておいてよかった。
多様性に富んだ地域・学校を選ぶ
これは赴任先という意味ではラッキー要素も大きいのですが、親が選択できる場合もあるかなと言うことでここに書きます。
私達の今住んでいる町は、最近移民に厳しいイギリスにしてはかなり移民が多いです。「ダイバーシティの町」と言われており、人種だけでなくマイノリティの暮らしやすく集まりやすい町で割と有名。通称「ゲイパレード」、LGBTsプライドパレードというのが毎年開催されています。街を歩いていても、アフリカ系、中東系、アジア系、南米系…など、いちいちカウントできないくらいたくさん見かけます5。
当然、小学校や保育園のクラスメイトもいろんな人種の子どもたちがいて、保育園の入り口には通っている児童の国の言葉の挨拶が貼ってあります。
この地域の学校にはだいたい、English as a foreign language (EFL) teacher いう補助の先生がいて、英語が母国語ではない生徒や保護者のためのサポートをしてくれます。見学に行った学校はどこもその制度を紹介してくれました。
地域によってはこういった制度がある学校が少ないこともあり、この制度があるかどうかで学校を決めるという選び方もあるかなと思います。
ちなみに、子どもたちが行くことにした学校はこの地域の中でも多様性に富んでいるところらしく、英語がしゃべれない子供がいるのが当然という体制で進めてくれているようで、とてもありがたかったです。先生たちも対応し慣れているし、子供同士も英語がしゃべれないからと言って特別馬鹿にされたりということは少なそう。英語ネイティブじゃない仲間がいるのも心強い。肌の色も一人だけ違うのではなくてみんな違うので、個性として自然に受け入れられている感じがします。
最初に評判の良いところが良いかなと思って見学に行った学校や、イギリスで良くしてもらっているThe英国紳士なおじいさんに勧めてもらった小学校はイギリス人率高め・学力高めのところでした。今思えば、学年的にも滞在期間的にも、学力や評判より多様性・外国人サポートを重視した学校にしてよかったなと思います。
これが長期滞在となると、途中で学力重視の学校に転校するのもありなの…かも。ですが、全ては子どもたちの語学力が周りに追いついてから考えることのような気もする。
姉妹で同じ敷地内の施設に通う
最初に長女の学校を選んで申し込み、次女の保育園探しと見学をはじめました。この時点ではちゃんと情報を集められておらず、長女がめちゃ近い学校、保育園は近くにないので徒歩20分以内のどこかにするつもりでした。
が、日本人コミュニティの話の中で、上記の日系の長女と同学年の子が通う予定の小学校には、同じ敷地内に保育園があるという話をGET。日本の保育園でも、次女が長女と同じ保育園になってから長女がイキイキと「今日も次女ちゃんに会ったの!!」と報告してくれたのを思い出し、そこにすることに。同じ敷地内に妹もいると思うと、多少は心強いかなと。あと送り迎えもだいぶ楽ちん…。
結果、Playgroundという学校の中の公園みたいなスペースが保育園と共同だったり、建物が近くてお互いチラチラ見えることも多いらしく、週に2~3日は「今日次女ちゃんと会ったのー!ねー!(顔を見合わせて)」と嬉しそうに報告してくれています。
ガラリと環境が変化した中で、家族が近くにいることはお互いにとってとても心強くて嬉しいんだろうなと感じています。…家ではよく喧嘩してるけど。
日本での保育園経験
次女はイギリスに来る前に1歳から1年ほど日本の保育園に通っていました。私が働くためであり、渡英するからとかそういう意図はなかったのですが、こちらの保育園にいきなり入れるより、日本の保育園で親と離れることに慣れていた事で相当こちらの保育園に馴染みやすかったようです。保育園の先生からも「日本で保育園に行ってたわね?」と聞かれました。
また、金銭的に長女が小学校で無料となったため余裕ができたこと(それでも毎月大赤字だけど)、長女のサポートの意味も込めて、慣らし保育期間が終わった後も週5で通ってもらうことにしました。これは次女にもとても良かったみたいで、毎日姉と一緒に私もNurseryに通ってるの!というのが誇らしい様子。
ちなみに次女は、慣らし保育期間の1週間と、その後長女の学校が始まるまでの1週間(小学校が始まるのが9月末だった)はほぼ毎日「いかにゃいのー!」と泣いたりしていましたが、長女と一緒に行く頃には保育園大好き、先生もお友達も大好きになっていました。ありがたい!
学校が始まる前の海外生活慣らし期間
渡英後の隔離期間が終わってから学校開始までの約2ヶ月、毎日公園に通って他の子が遊ぶのを眺めたり一緒に遊んだり(横で砂山を作ったり、同じ遊具で別々に遊んでいるだけですが)、家族で旅行に行って親が英語を話すのを横で見たり、夫の知り合いの老夫婦のお家にお邪魔してそこでも両親が英語で会話するのを見たり聞いたり。自分も英語で話しかけられてみたり。長女は元々極度の人見知りな上、英語を話したことが殆どなかったのですが、老夫婦の簡単な声掛けには何度か首を振って受け答えしてました。
この緩めの体験がクッションになって、いきなり小学校に通い始めるよりは馴染みやすかったのかなと思います。特に親が英語で話しているのを見たときは、最初かなり衝撃を受けていたみたい。ちょっとずつ気持ちを準備する期間になっていたんじゃないかなと思います。
英語の授業を少し先取り
これも隔離期間あけから学校が始まるまでの期間に取り組んだことです。どうやらイギリスの小学校のReceptionクラスでは、大抵 Phonics というメソッドに沿って単語の読み書きを始めるらしいぞ、という情報を仕入れました。見たことも聞いたこともなかったのですが、ただでさえ英語は他の生徒に比べて遅れているので、少しでも授業について行きやすいようにと思い、Phonics関連のワークブックを買って一日1ページずつくらい進めました。
アルファベットの読み方自体(エー、ビー、シーみたいなの)は日本にいる頃から知っていたのですが、そこに "A" は "ア"6 と読む、"B" は "ブ"、と一音ずつどのように発音するかを覚えていき、他の文字と組み合わせてどう読むかを考える力を付ける方法です。"CAT"は"ク・ア・ト" つなげて "キャット" みたいな7。
で、変則的な "ea" は "イー"、"igh" は "アイ"、 "○_○E"と母音の2個後に"E"が来るときは "Magic E" で母音をA:エー、O:オー、みたいに発音する…と。このへんまで一緒にやっていって、簡単な単語は何となく読めるようになった状態で学校に行った所、初日の授業が会った日に「私先生の言ってること全てわかる」「簡単だわ」と謎の自信をつけて帰ってきました。
ラッキーだったこと
こればっかりは準備しようがなかったけど、うまくいって良かったなって内容。もしかしたら準備したことが何か作用したのかもしれないし、ただただ運が良かったのかもしれない。
入学時期
ラッキーその1は、小学校生活がまさに始まるタイミングで学校に入れたこと。多少同じ保育園とか幼馴染とかで顔見知りのメンバーはいますが、大概はそこで初めて会うメンバー。すでに出来ているグループに入っていく必要もなく、0からのスタートだったので友達も作りやすく声もかけ(かけられ)やすかったようです。
他の保護者や面談時の先生からの情報によると、今年は女子が少なかったのもあって仲良しグループ的なもの無しからのスタートだったみたい。
Reception学年のことを知ったのが渡英の2ヶ月前くらいなので、ただのラッキーなのですが、この時期に合わせて海外赴任・移住出来るなら計画しても良いかもしれません。
初日に友達が出来た
長女氏、本当にシャイでこっちに来ても色んな人に「Shy girl!」って言われるし、日本にいるときも初対面の人とはしばらく挨拶も話もできない感じだったので大変心配していました。が、初日に中華系の女子に話しかけてもらったらしく、しかもいきなり「Be my friend!」的な感じだったらしく、なんとお友達が出来たと言って帰ってきました。
彼女はもともとイギリスに住んでいたらしいのですが、どうやらコロナで暫く国に帰っており、母国語がだいぶ優位になっていた状態だったので、長女としては「英語ちょっと苦手そうな、髪の毛や肌の色が日本のお友達と同じ女子」としてとても親近感が湧いたみたい。
彼女がクラスにいてくれたこと、長女に声をかけてくれたことはとてもラッキーだったし、こればっかりはなかなか準備で補えなかったかなという気がしています。ありがたい。
長女の生まれ月
長女は9月生まれなのですが、こちらの学校の区切りも9月。つまり日本で言うところの4月生まれ相当なわけです。多少英語が理解できていなくても、8月生まれのお友達と比べるとほぼ丸1年お姉さん。工作や運動といったアクティビティには最初からかなり自信があったようです。字を書く授業が始まってからも、ペンを握る・線を引く、といった運筆も先生に褒められ、月齢差でかなり優位に立っとるなという印象8。
4歳といえば人の目を気にしたり、自分と他人を比較し始める時期、と日本の保育園の先生から教わりました。今までは何かが出来るようになれば「〇〇ちゃん凄い!できた!」でおしまいだったのが、「△△ちゃんのほうが上手かもしれない…」ということに気づき始める時期だそうです。言語の壁で、自分はできないと思ってしまうだろうな、と思っていましたし、きっとそうなんだと思いますが、月齢のおかげで他分野で自信をつけられたのには助かりました。
意外だった長女の性格
日本の保育園では、完全な学級委員長タイプで「お着替えのときにスッポンポンになっちゃ駄目!」「うんちって言っちゃ駄目なんだよ!」と主に男子のおふざけを取り締まるタイプでありました。ちなみに家では、保育園で学級委員長をしているぶん、おしっこうんち連発、始終踊りながら妹と変顔するひょうきん属性でした。
しかし前述の通り、慣れているお友達や保護者以外にはめちゃめちゃシャイ。イギリスで、誰も知らない学校に入って、英語も話せないから学級委員長ポジションにも立てないだろうし、どうなってしまうんや…と思っておりました。
学校に通い始めて毎日話をしながら観察した所、やはり最初はシャイから入って一週間くらい殆ど喋らなかったみたいですが、じーっと様子を観察して仲良くなれそうな子と自分のポジションを探していたみたい。気がつけばひょうきんポジションを獲得していて、むしろ率先して英語で「うんち!(Poo)」「おしっこ!(Pee)」「おばか(Silly Face)」などなど…を連呼して爆笑する側に回っていました…。一番真似しやすい単語だったのかな?
何も喋らないおとなしいタイプとして過ごすんじゃないかな予想していたので、これは予想外。ラッキーなのか何なのかももはやわかりませんが、毎日楽しそうなのでヨシッ!(๑•̀ㅂ•́)و✧
彼女なりの心境の変化や葛藤がもしかしたらあったのかもしれませんが、家でやっていることを学校でもするようになったと考えればまぁ順当な変化…なのかな?
おわりに
ここまで、イギリスのの小学校(プレ)に長女を通わせるにあたって、やっておいてよかったこと、幸運だったことを長々と書いてきました。英語学習ばかりに目が向きがちですが、それ以外の要素も結構大事だったなと思います。これがどの子、どの家庭にも当てはまる再現性のあるものだとは全く思いませんし、何をやったってうまく行かないことも、何もしなくてもうまくいくこともあると思います。
今回の私たちの経験も、もしかしたら何年か経って長女が自分の思いを今より言葉にすることが出来るようになった時、「あのときは辛かった」と言われるかもしれません。今うまく馴染んでいるように見えても、本当の所は違うかもしれない。
それでも、まぁあと半年は少なくとも表面上だけでも楽しく過ごせそうな気がしているので、記録として残しておくことにしました。もし、これから同じような状況になる予定・可能性がある方で、何かできることはないかな?と思ってる方の参考に少しでもなれば幸いです。
オマケ: 日本で買えるPhonics教材
私達はイギリスに来てから教材を買いましたが、準備期間がない場合は日本のAmazonでも買えそう。ただ現地で買うほうが安い。自分たちが使ったやつそのものは見つからなかったので、同じようなのを探してみました。
本ではなくてフラッシュカードだけど、私達が一番最初にやったワークブックに近い。一音ずつ発音を練習して、double以上(eaとかooとか)の発音を練習していくのに使いやすそう。
単語を知らないと難しいワークブックが多い中、これは文字と発音に割と寄っているので使いやすそう。
DVD付き。これも一音ずつから練習できそう。